通天閣の近くに『じゃんじゃん横丁』という商店街があり、そこは古くからの
下町の風情が色濃く残るところです。串揚げや土手焼きを出す店が建ち並び、 朝から立ち飲みのおやじが溢れています。 そんな横丁のはずれの国道沿いで10個200円のたこ焼きを食べていると 「兄ぃーちゃん、食ってるトコこんなん見せてごめんな~」 と声がしました。見ると、おっちゃんが路上でジーパンを履き替えています。 うぉ~いっ! わざわざ声かけなきゃ気付かないっつーの! おっちゃんはどんどん話しかけてきました。この辺でパチンコを打ったり露天商 に絡んだりして暮らしているようです。実際の年よりも見た目は若く、40代程に見えます。 この地域のダークサイドにも詳しいようで 「兄ぃちゃん、あんまその辺にいる奴らと口きいたらあかんで」 と、説得力があるよな無いよな事を言ってきます。 自分が旅の途中であることと、九州まで行くことを伝えると 「九州までか!そんだけの気持ちあったら何でもできるわ。 やっぱり人間、マジメに働いて一花咲かせなあかん。大丈夫、俺が面倒見たる」 いやいやいや、だから旅の途中だってば。 「えらい!できんことはできん、とちゃんと言う奴が俺は好きゃねん。 …お前、今日付き合え。飲み連れてったる」 すげーーーーーー何だこの展開!! |
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